カメラを買おうと思って調べたり、量販店に足を運ぶと[センサーサイズ/焦点距離/F値/ISO]など専門用語が並びます。予備知識を付けたとしても、そのような用語を感覚的に理解できる初心者はいません。
そんなカメラ初心者や、カメラの選び方に迷っている人に向けて、用語の説明も交えながら徹底解説していきます。
結論、高価なものを購入しなくても「あなたに合った一台」を見つけられるはずです。また、「初心者にはこれがオススメ!」という言葉には耳を傾けないでください。撮影する回数が増えるほどに誰しも上達して次の機材を考えます。
ぜひ、本記事を参考にあなたに合った一台、選び方のヒントにしてください!
カメラに求めるもの
あなたはカメラに何を求めていますか?
正直色々な話、目的や撮影したいものによって紹介したい商品は異なります。しかし、最初は何でも撮ってみたいと思う方が多いのではないでしょうか?
カメラは機材によって撮影できる写真が異なります。だからといって、必ずしもいい機材を選ぶ必要はありません!
カメラを使う理由やシーンが人それぞれだからこそ、一概におすすめはできません。そのため利用シーンやユーザー属性の系統をいくつか絞って紹介いたします。
カメラを選ぶ際の指標
カメラを選ぶ際には様々な項目があります。購入する際に全て覚えておく必要はありません。
以下にそれぞれの項目を説明いたしますので、私はこれを優先したい!と思って、購入時の参考にしてください。
1.予算(価格)
カメラはお金を掛けだすとキリがありません。かといって上限を明確に決めると制限を掛け過ぎてしまうのでおすすめいたしません。
低めに大体○万円程度で考えると気楽に決められると思います!
種類(現行機種) | 平均相場 | 最安価格 | 最高価格 |
---|---|---|---|
デジカメ (コンデジ) | 2~10万円程度 | 2,178円 | 919,600円 |
ミラーレス一眼 ・APS-C ・マイクロフォーサーズ | 7~15万円程度 | 69,300円 | 333,993円 |
ミラーレス一眼 ・フルサイズ | 15~40万円程度 | 112,000円 | 2,027,750円 |
欲しいカメラメーカーによっても掛かるお金が変わってきます。有名で人気なカメラメーカーの方が互換品やアクセサリー、サードパーティーレンズ(本体と別のメーカーが製造)が多く存在しており、拡張性が高いといえます。
特に一眼レフカメラの場合は、カメラ本体以外にも以下のようなお金が掛かります。
- カメラレンズ(1万円~100万円台)
- SDカード(1,000円~30,000円)
- 三脚(2,000円~10万円台)
- 防湿庫、防湿材(1,000円程度)
一眼レフカメラにおいてはレンズキット(レンズ付属)はおすすめできませんので、別途レンズ料金を加味してください。レンズキットがおすすめできない理由については本記事のに記載しております。
カメラレンズに関しては、カメラを使用し理解するほどに高性能レンズが複数欲しくなると思います。
予算は掛けようと思えばいくらでも掛けられます。勢いで高価な機材を揃える前に、撮りたい写真のために本当に必要かを検討してみてください!
2.新品/中古
カメラやレンズの購入にあたって新品で購入するか、中古で購入するかは永遠の課題です。
新品、中古のどちらにもメリットとデメリットが存在しています。まずはそのメリット、デメリットについて述べていきます。
新品 | 中古 | |
---|---|---|
購入場所 | ・家電量販店 ・カメラショップ ・ネットショッピング | ・家電量販店 ・カメラショップ ・リサイクルショップ ・ネットショッピング ・フリマアプリ |
メリット | ・安心感がある ・不良品の心配が少ない ・保証が確実に受けられる ・ポイントを得やすい ・付属品等が揃っている ・売却時の査定が高い ・愛着が湧く | ・価格が安い ・リセール時の回収率が高い ・高価製品に手が出る ・生産終了商品が購入可能 ・付随品とセットの場合がある |
デメリット | ・高価である ・資産価値の減少 ・機能が過剰な場合がある ・損傷時のショックが大きい ・古い機種を入手しにくい | ・故障時のリスクが高い ・初期不良のリスクがある ・摩耗状態が完全に把握できない ・前ユーザーの管理状態が不明瞭 ・シャッター回数が虚偽の場合がある |
新品商品では価格を対価として安心や愛着を買うイメージです。逆に中古商品では、安心感を差し置いてでも安く購入できるのがメリットです。
しかし、カメラにも寿命があります。寿命はカメラによって個体差もあれば、機種のよる個体差もあります。使用年数というよりかは、シャッターを下ろした回数とカメラの保存方法にもよります。
適切に保存・使用しているものに関しては、一眼レフカメラで5万~30万回、ミラーレス一眼レフカメラで20万~50万回程度のシャッター回数が目安です。
カメラの知識を明確に理解せずに、新品を購入するとリスクが付き物です。
私のおすすめとしては、初心者が最初に全て新品で揃えてしまうのはお勧めいたしません。
理由としては、
- 浮いたお金をレンズ等に充てることができる
- もっと上位機種が欲しくなった際手放しづらくなる
- 使用後の資産価値が一気に落ちる
- 安価なものを使用し、知見が広がるとともに本当に欲しいカメラ・レンズが分かる
などが挙げられます。
愛着を気にする方は、カメラ本体は新品、レンズが必要な機種であればレンズのみ中古。特に愛着を気にしない方であればどちらも中古で問題ないと思います。
中古で購入して保証を受けたい場合は、購入した際の証明書があれば受けられる場合もあります。
それぞれのメリットとデメリットを重々に理解し、どちらを購入するのか検討してみてください。
3.メーカー
カメラには日本国内を中心に多くの製造メーカーがあり、それぞれに特徴を持っています。
昨今では海外のカメラユーザーの多くも日本製品を使用しています。
以下がデジタル/アナログカメラを製造しているメーカーの一例です。
カメラメーカー一覧
- SONY(ソニー)
- Canon(キャノン)
- Nikon(ニコン)
- OLYMPUS(オリンパス)
- FUJIFILM、INSTAX(富士フイルム、インスタックス)
- LUMIX/Panasonic(ルミックス/パナソニック)
- PENTAX/RICOH(ペンタックス/リコー)
- Go Pro(ゴープロ)
- CASIO(カシオ)
- Kodak(コダック)
- EPSON(エプソン)
- SIGMA(シグマ)
- WISTA(ウイスタ)
- RAYNOX(レイノックス)
- Mamiya(マミヤ)
- Hasselblad(ハッセルブラッド)
- Leica(ライカ)
上記のようにカメラを製造しているメーカーは様々ありますが、これらはほんの一部です。
Canon(キャノン)、SONY(ソニー)、Nikon(ニコン)は世界三大カメラメーカーとも称されます。それに加えてOLYMPUS(オリンパス)、FUJIFILM(富士フイルム)、Panasonic(パナソニック)、PENTAX(ペンタックス)を含む7メーカーが現在のデジタルカメラの市場のほとんどを占めます。
現在のカメラ所有率、売上高はともにCanon(キャノン)がトップです。しかし、技術開発力や事業成長率はSONY(ソニー)が圧倒的だといわれています。
プロフォトグラファーの業界ではほとんどがCANON、Nikonを利用されていましたが、最近ではSONYへシフトしている企業も多くみられます。
7メーカーの特徴と適したユーザー
メーカーの決め方
メーカーを決定する指標として主に以下があります。
今はPCと変わらないクオリティまでスマートフォンで編集ができます。極論どれを使用しても素晴らしい写真は撮影可能ですし、どれを使用しても初心者感のある写真にもなり得ます。
OLYMPUSやLUMIXを使用しているとSONYやCANONの画質の良さや連写性能、ピント性能が羨ましくなります。逆にSONYやCANONなどのプロ機を使用していると、OLYMPUSやLUMIXセンサーの気軽・軽量・望遠性能が羨ましくもなります。
どのメーカーも一長一短です。これからカメラを始めようという方は、アマチュア機からプロ機まで著しい技術開発力や小型軽量化に長けるSONYをお勧めいたします!ユーザー数が多く情報が集めやすいのも利点ですね!
4.撮影したい被写体
カメラを購入する際に、家電量販店やカメラマンに相談すると「何を撮るの?」と聞かれます。しかし、「綺麗な写真を撮りたい!」と思ってカメラの購入を検討している人のほとんどが「何を撮りたいか」というより「なんでも綺麗な写真を撮りたい」という意向かと思います。
しかし、各カメラメーカーにはそれぞれの強みがあり、差別化が図られています。結論、どのメーカーでも綺麗な写真は撮影できますし、編集で色味の調整も可能です。ただし、各メーカーのサイズ感や性能、発色、写り方などにはそれぞれ微妙に違いがあり、それに適した被写体/撮影シーンがあります。
私個人の意見としては以下がおすすめです。
- ポートレートメイン > Canon
- 風景、夜景メイン > Nikon
- 撮るものが明確でない > SONY
以下にそれぞれ特徴をまとめましたので、シナリオを想定して購入時の検討材料にしてみてください。
5.形状(センサーサイズ)
カメラのセンサーサイズは画質に大きな影響を与え、各メーカーによって異なるセンサーフォーマットが提供されています。
ここでは理解を深めるのではなく、以下の図を例にセンサーサイズが大きいほど「繊細で広い範囲で写る」程度で考えてください。
右の写真はフルサイズカメラで16mmの焦点距離のレンズを使用して撮影した写真です。同じ16mmでもセンサーサイズによって、ここまで写る範囲(画角)が変わってきます。
写る範囲(画角)に関してはレンズの焦点距離を変えることで対応が可能です。
また、センサーサイズが大きいほど一般的に画質は良くなりますが、カメラのサイズや重量も大きくなります。そのため、使用シーンや撮影スタイルに応じて適切なセンサーサイズとカメラ形状を選ぶことが重要です。
主要カメラメーカーのセンサーサイズと、それに基づくカメラの形状や特性について説明していきます。
これらが各メーカーの特徴です。
必ずしもフルサイズだから綺麗な写真が撮れるわけではありませんし、マイクロフォーサーズだから劣った写真になるわけではありません。あくまで、センサーサイズが大きければ編集時の表現の幅が広がるものと思ってください。
もちろんスマートフォンでフルサイズユーザーよりも表現力のある写真を撮影している方もいます。
引き続き、センサーサイズを踏まえた大きさや重さの違いを説明していきます。
6.大きさ重さ
誰だって大きくて重たい荷物を運ぶのは嫌ですよね。カメラも同様で、同じ性能であれば小さくて軽い方が持ち運びも楽で嬉しいって思いませんか?
一眼レフカメラは大きい方が握り易かったり、重量の関係でレンズとのバランスが安定することもあります。また、重たいカメラの方が堅牢度も高く壊れにくい傾向にもあります。
しかし、最初は写真を撮影する楽しさや、出かける際の相棒として気軽に持ち出せることが重要だと思います。本気でF1レースの撮影や天体撮影を考えている場合を除いては、軽量小型が圧倒的にお勧めです。
(ファッションとしても見栄えを気にしなくて済みます)
カメラとセンサーサイズのバランス
これまでは一般的にマイクロフォーサーズ < APS-C < フルサイズ という順で高価かつ大きく重たい機体という考えでした。しかし、近年ではフルサイズでも小さい機体が出てきています。また、小型軽量のフルサイズレンズのラインナップも続々と出てきています。
それでもやはりマイクロフォーサーズの方がカメラ本体もレンズも安価で小型軽量な傾向にはあります。自分の撮影スタイル、被写体、そして持ち運びやすさのニーズを総合的に考慮し、最適なカメラを選ぶことが重要です。
7.画素数
スマホのカメラやデジカメでも、1000万画素あるから凄い!みたいな言葉をよく耳にすると思います。しかし、画素数が多い=良いという考えは間違っています。
もちろん画素数が多いことでのメリットも数多くあります。しかし、逆に多くのデメリットもあります。それぞれについて紹介いたします。
私がメイン機として使用しているカメラはSONYの6100万画素のフルサイズカメラです。その6100万画素を処理するためにメモリーカードだけで6万円、編集用のパソコンにも数十万円上乗せコストが掛かりました。
同じ画素数でもセンサーサイズによって処理レベルが異なりますが、1,500~3,500万画素程度が一般的で扱いやすいレベルです。
センサーサイズ
カメラのセンサーは、写真を撮るための重要な部品で、光を受けて画像に変換します。センサーサイズが大きいほど、一つ一つの画素(ピクセル)が大きくなり、それぞれが多くの光を捉えられるようになります。これは、特に暗い場所で写真を撮るときに役立ちます。大きいセンサーは背景をぼかしやすく、被写体を引き立たせる効果があります。
画素数(ピクセル数)
画素数は、写真の細かさや鮮明さを表す数値です。画素数が多いと、写真はより細かく詳細な情報を含むことができます。これは、大きなプリントを作成する時や、写真から一部を拡大して使いたい場合に重要です。
センサーサイズと画素数の関係
センサーサイズが大きく、それに適した画素数が配置されている場合、一つ一つの画素が大きくなるため、画質が良くなります。しかし、小さいセンサーに多くの画素が詰め込まれると、画素が小さくなり、画質が低下することがあります。特に暗い場所でのノイズ(写真の粒々感)が目立つことがあります。
カメラを選ぶ際は、センサーサイズと画素数のバランスを考えることが大切です。大きなセンサーに適切な画素数があるカメラは、一般的に高画質で、多様な撮影条件に対応しやすいです。
8.ノイズ耐性(ISO)
一眼レフカメラを購入する際に、ノイズ耐性(ISO性能)を考慮することは、暗い環境での撮影品質を大きく左右します。ここでは、その要素がどのように関連しているか、簡単に説明します。
ISOはカメラのセンサーが光をどれだけ効果的に感知できるかを示す数値です。ISO数値を上げると、センサーの光感度が高まり、暗い場所でも写真を撮ることができます。ただし、ISO数値を高くすると、通常は画像のノイズが増え、画質が低下します。大きなセンサーは、高ISOで撮影してもノイズが少なく、画質が保たれる傾向があります。
画像引用元:カメラレッスン – Lesson8:ISO感度をマスターしよう | Enjoyニコン | ニコンイメージング
上記の写真で、ISOが高い写真(ISO6400)にザラつきがあるのが分かりますでしょうか。ノイズ耐性の高いカメラではISOを引き上げてもこのザラつきが感じられにくくなります。
ノイズ耐性とセンサーサイズは、一眼レフカメラの重要な選択基準です。これらをバランス良く考慮してカメラを選ぶことで、さまざまな撮影環境でのニーズに応じた最適なパフォーマンスを得ることができます。
9.連写性能
連写性能は、カメラが1秒間に何枚の写真を撮れるかを示します。この数値が高いほど、動きが速いスポーツや野生動物、子供やペットなどの撮影に適しています。これにより、一瞬の表情や動作を捉えることができ、ベストな瞬間を逃しにくくなります。
愛犬のちろるです。一瞬一瞬で表情や背景が変わる被写体は連写撮影がおすすめです。
SONYの最新機種だと1秒間に120枚撮影してくれるものもあります。しかし、そこまで必要な人はほとんどいないのではないでしょうか。
私は5枚/秒程度の連写で十分と思うことがほとんどです。しかし、野鳥撮影やスポーツ撮影を行う方は20枚/秒は最低でも欲しいと言います。
連写性能を重視するかどうかは、あなたがどのような被写体をどれだけの頻度で撮影するかによります。動きのあるシーンをよく撮る場合は、高速連写機能を持つカメラが望ましいでしょう。それ以外の場合は、連写速度よりも画質や他の機能を優先してカメラを選ぶと良いかもしれません。
10.AF(オートフォーカス)性能
一眼レフカメラを購入する際、オートフォーカス(AF)の性能を考慮することは非常に重要です。
オートフォーカスは被写体に素早く正確にピント合わせする機能で、撮影の種類や被写体によって異なる性能が求められます。
人や動物を撮影する際は必ず目にピントを合わせる必要があります。そのピントがバチっと決まっているか否かで素人感丸出しの作品にもなり得ます。
愛犬のころんです。一枚目は目にピントが合っているのに対し、二枚目は手前の服にピントが合ってしまっています。自分の狙った位置に正確に素早くピントを合わせることはとても重要です。
ここで、そのようなピント合わせに関するAFの重要な側面をいくつか説明します。
AF性能を考慮する際は、あなたが最も頻繁に撮影する被写体やシーンを考え、それに適したAF特性を持つカメラを選ぶことが重要です。たとえば、スポーツや野生動物の撮影には高速で正確なAFが、風景撮影には広範囲にわたるピント合わせが効果的です。
最近のカメラでは自動的に目を検出して高速でピントを合わせてくれる機種も出ています(瞳AFといいます)。特にSONYのデジタル一眼レフのAF性能は他メーカーに群を抜いています。
一眼レフカメラにおけるピントは写真を正しく表現するために重要な要素の一部です。思い通りにピントを合わせられるAF性能が付いているカメラの選択が求められます。
高いカメラって何がいいの?
高いお金を払えばいい写真が撮れるのは当たり前!そう思うこともありませんか?
画質が優れていることはもちろんですが、安価な機種でも素晴らしい写真を生み出すことも可能です。
結局お金を費やせば何が得られるのかを、主な点を軸として書き出していきます。
画質と性能:高価なカメラは一般的に高品質のセンサーを搭載しており、暗い環境下での撮影時にもクリアでノイズの少ない画像を提供します。高いダイナミックレンジを持っているため、明るい部分と暗い部分のディテールを同時に捉えることができます。
耐久性と堅牢性:プロフェッショナル向けの高価なカメラは、耐候性(防塵・防滴)が高く、厳しい環境でも使用できるように設計されています。また、耐久性のある素材で作られており、頻繁な使用や過酷な条件下でも長持ちします。
AF性能:高価なカメラは、より高度で高速なオートフォーカスシステムを搭載しています。多くのAFポイント、高速追跡、暗い場面での高精度なフォーカスが可能です。
連写速度とバッファ容量:スポーツや野生動物の撮影に適した高速連写が可能で、大量の写真を高速で連続撮影できる大きなバッファを持っています。これにより、逃すことのできない瞬間を確実に捉えることができます。
機能の豊富さ:高価なカメラには、HDR撮影、タイムラプス、多重露光などの高度な撮影機能が含まれていることが多く、創造的な表現がより自由になります。
ビデオ性能:高解像度でのビデオ録画能力や、プロフェッショナル用のビデオ機能(例えば4Kビデオ、ログプロファイル、高速フレームレート)を備えていることがあります。これにより、静止画だけでなく動画撮影にも優れた性能を発揮します。
システムとの互換性:高価なカメラは、豊富なレンズやアクセサリーとの互換性があり、撮影の幅を広げるための多様なオプションが提供されます。
もちろん、お金を掛けられるなら沢山お金を掛けると解決できることも多くあります。しかし、最近のカメラでは安価で高性能なものも数多くあります。
カメラは高くて買えないという認識よりも、安いカメラでも楽しむ方法を考えてみて欲しいと思います。
撮影後の編集(レタッチ)について
デジタル一眼レフカメラを使うなら編集は必須!なんて人もいます。たしかに、パソコンの編集ソフトで撮った写真を編集することで表現の幅が圧倒的に広がります。
そのため、私も初心者の方に編集は必要かを聞かれた場合は、スマートフォンでもできるから一度は経験するべきだと伝えます。
上記が編集前の撮影データと、編集した後の画像データです。光の加減から池の反射まで細かく表現の設定を行うことができます。
「JPEG撮って出し(撮影したデータをカメラ内で処理して書出しすること)主義!」なんてこだわりを持つ方もいます。いわゆる編集は加えず、カメラ本体やメーカー由来の設定・色合いで写真を作る方法です。
編集が手間だからJPEG撮って出しスタイルにするのも良し、パソコンで自由な表現を作るのも良しだと思います。
ぜひ他人の意見よりも、あなたがどう表現したいのか?を考えて表現の自由を楽しんでください!
レンズキットってどうなの?
特によくある一眼レフカメラのカメラボディ+レンズがセットになったレンズキット(エントリーモデル)は、上級者になればなるほど選ぶ人はいません。
特に量販店では、「何でも撮りたいならこれでスタートがおすすめです」と言われますが、カメラの知識が少ない状態でレンズキット(エントリーモデル)の購入はおすすめできません。
これまで数百人の一眼レフユーザーと会いましたが、レンズキットを購入した人ほどすぐにカメラライフを終えてしまうケースが多いように感じます。
理由としては、一眼レフ特融のボケが出にくいこと、撮影時に暗くなり日中野外撮影以外技術を要すること、他レンズに比べて画質が劣ることにあると思います。
最近では綺麗な写真もボケの調整もスマートフォンが叶えてくれます。一眼レフカメラを使用するからにはレンズの特性を活かして、とことん表現の幅を広げてください。